はじめに

2020年に東京メトロ銀座線京橋駅が全面リニューアルされます。 AGCは同駅構内に設置されるパブリックアート作品「Stripe Drawing-Flow of time」を制作・寄贈しました。 本作品は、彫刻家の中西信洋氏を起用し、当社製品であるダイクロイックミラーを用いて制作したものです。 AGC Studioにて本作品の完成を記念した展覧会を開催する予定でしたが、 現在はコロナウィルス感染拡大阻止の観点から休館しており、皆様に会場でご覧いただくことができません。 そこで今回はWEBギャラリーを開設しました。ぜひ、ご覧ください。
※実際の展示の公開につきましては、現在の状況が落ち着き次第ご案内させていただきます。

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作家より

この展覧会はStripe DrawingとLayer Drawingという2つのシリーズの作品で構成されています。Stripe Drawingはフリーハンドで描かれる無数の線によって構成されたドローイングです。線は余白なしには成り立たず、余白は線なしには成り立ちません。この相互に入り混じった要素のみで、空気の流れや湿度、光など、刻々と変化し留めることができないけれど「肌で感じられる空間に漂うもの」を描こうとしています。 Layer Drawing は身の回りにあるものや風景を一定時間撮影、透明フィルムにプリントし、重ねることで「時間を彫刻として留めるもの」です。 どちらの作品も線と線の間やフィルムとフィルムの間にある隙間など、日常では余白として捉えられているものに着目しています。また、描くときや撮影の現場で体験された作者としての時間と作品を見る人の視線の移動という鑑賞者としての時間との関係性も作品の重要な要素になっています。 今回の展示では 鏡面に描かれたStripe Drawingが私たちを取り巻く空間と作品とを映し込むことで、空間と時間とが共鳴します。 東京メトロ銀座線 京橋駅で新たに設置される「Stripe Drawing- Flow of time」は光が当たる角度によって透過する色彩が変化するダイクロイックミラーというガラスを使っています。これはStripe Drawingで描かれる「線」をガラスへと置き換え、「光と色」による彫刻へと展開させるものです。時間帯によって変化する色彩とそこを通る人々の視線の移動という2つの時間が重なり合います。展覧会と併せてご覧いただきたいと思います。

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作品紹介
写真:三嶋義秀


作家紹介

中西 信洋 Nobuhiro Nakanishi 彫刻家。1976年福岡に生まれる。1999年東京造形大学造形学部美術学科II類(彫刻専攻)卒業、2002年京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。現在大阪府在住。国内をはじめ、ヨーロッパ、近年では中東など海外でも多く展覧会をしている。主な個展に『Saturation』大阪府立現代美術センター(2006)、『透過する風景-transparent view-』国際芸術センター青森(2011)、グループ展に『六本木クロッシング2007: 未来への脈動』森美術館(2007)、『Islamic Arts Festival 19th Session -“Bunyan”』Sharjah Art Museum、アラブ首長国連邦(2016-17)などがある。
http://ycassociates.co.jp/artists/2019/03/16/40/
http://nobuhironakanishi.com


  • ※AGC Studioでは、中西信洋氏を招いてトークイベントを開催予定です。
  •  詳細が決まり次第HP等でご案内させていただきます。
  • コロナウィルスの影響により、トークイベントは中止とさせていただきます。ご了承ください。

東京メトロ 銀座線 京橋駅 パブリックアート



「Stripe Drawing - Flow of time」
(銀座線 京橋駅:2020年4月1日公開)
ストライプに配置されたガラスは吹き抜ける風や空気の流れを表している。特殊なガラス面を通した光は角度によって色彩を変化させ、時とともに移ろう。光が作り出す色彩の重なりにより、留まることのない時のながれを感じることのできる彫刻空間となる。

  • ・原画:中西信洋
  • ・サイズ:縦約2.0m 横約7.0m
  • ・設置場所:3番出口付近
施工の様子





本作品に関する中西氏の対談の様子はこちらでご紹介しています。
光学フィルターが織りなす「光と色による彫刻」(2020年6月1日)

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