イベントレポート詳細Details of an event

第100回 AGC Studio Design Forum
「日常の体験を変えるガラスデザイン」

2019年1月17日(木)
講演会/セミナー

磯村 ありがとうございました。「プロセスが大変」と仰った時に、そちら側の人たち(江藤、藤原、三宅)が苦笑いしておられたのが印象的でした。今、双方にとってのメリットという話がありましたね。この図を見ると、確かにプロセスごとにいろんなことがあるんだなぁと思います。実際、どうでしたか? 先ほど三宅さんからは「素材メーカーの場合は、エンドユーザーとのタッチポイントがなかなかない」と言われましたね。そういうのをつくる機会になりましたかね。図をみていくと、主催者側のメリットの方がむちゃくちゃ多い気もしますが(笑)。江藤さんは、金森さんの話を聞かれて、何かピンと来ること、共感するところはありましたか?

 

江藤 まぁ、「辛い思い」ということについてはピンときます(笑)。なぜか、というとそのプロセスにかなり縛られるんです。縛られるというのは、日程、スケジュールなんですね。この日まであれとこれをしなければいけない、というスケジュールがあり、私たちもその日程をすごく気にしてしまうんですね。その限られた時間内で考えなければいけない。私はユーザーといっても、ものづくりにおいては半分プロなので、よくわかるんです。ただ、Wemakeさんでは双方がテレビ会議をするシステムがあって、それが助けになりました。そこでやり取りする内容はともかく(笑)、親近感が湧いてきて非常に良かったです。互いに忙しいので「早く切り上げたい」という感じが読み取れて、面白かった(笑)ですよ。身近にやり取りできる素晴らしさは感じましたね。

 

金森 どのくらいの頻度でテレビ会議を?

 

江藤 頻度としては少ないんですよ。全部で3回くらい。

 

三宅 2~3週間に1回くらいで、江藤さんに付いてもらった社員が、実はすごく忙しい人だったので(笑)。

 

江藤 早く切り上げたく見えたのは、そういう事情があるわけで(笑)。その2~3週間だから、2週間に1度は何かを提出しないといけないんですよ、結果を。それがすごく大変でしたね。

 

藤原 私の場合、最後のほうは(テレビ会議が)週イチくらいになってきたんですよ。で、「翌週までにこういうことやろうね」とお互い話しているのですが、(アイデア出しのような作業は)決まったプロセスをたどりさえすれば決まったものを出せる、という性格のものじゃないので、1週間後にこういうものを出そうとした後で、その1週間を苦しみ抜いて、出して、「違う、違う」とその案が潰れて、また翌週までに「今度はこういうふうにやってみよう」と話し合って、また苦しんで出して、また潰れるというのを繰り返して(笑)。それは江藤さんが言われたようにかなり辛くて……。私も江藤さんと同じなのは、このテレビ会議のシステムで救われた。すごく良かった。最初の1ヶ月くらいはテキストだけのチャット機能でやり取りしていました。そうすると企業の開発の方と、私のようなマーケティングの人間とは思考のバックグラウンドが違うので、テキストで「こういうふうに進めていきましょう」と書かれているのを読んだ側の受け止めるニュアンスが微妙にずれてしまったりするのです。私が受け止めた狙いであるとか、進め方であるとかが、相手の意図とずれている。(メッセージに付随する言語の)メタな情報が脱落しちゃうんで、ずっとテキストだけでやり取りしていると、「このままやってていいのかな?」「なんかずれているような気がするんだけど」と、わけがわからなくなってくるんですよ。そうした挙句に電話で直接話した際の、ストーンとスッキリする感じ(笑)にはカタルシスがあって。「やったー! 最初から話せば良かったんだ」って。テレビ電話でも(直接対面しなくても)十分にコミュニケーションがとれて、私の担当者の方は、幸い、早く切り上げたいという気配もなく(笑)、たっぷり1時間などお付き合いいただけたので、そういうミーティングをガッツリとやっては「次の1週間をまた頑張ってみよう」と。それでまた1週間分の情報共有や意見交換をして、そこでダメ出しをされても「また考え直してみよう」と。そんな感じでやっていましたね。

 

磯村 ありがとうございます。オープンイノベーション、ユーザーイノベーションと聞くと、キラキラのイメージを受けますが、やってみるとすごく大変だ(笑)と。今日、こういうフォーラムをやっているのも、そこらへんをリアルにお伝えして、みんなで、どうしようかと考えるためでもあります。ということで、ここまでは企業(主催者)、ユーザー(応募者)、プラットフォームの、それぞれの視点で話してきましたが、ここからはもう少し自由に話したいので、突然ではあるのですが、今、会場にいらっしゃるお隣同士の方、あるいは前後の席の方々で、ここまでの話についての感想とか関心ごとなどをちょっと話し合ってみてほしいのです。今日は、企業の方だったり、ユーザーの立場だったり、プラットフォームに興味があるなど色々な動機でここへ参加なさったと思うのですが、それぞれの立場で、数分の間、話してもらえますか?

 

*5分ほど参加者同士で話し合う。

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