イベントレポート詳細Details of an event

第61回 AGC studioデザインフォーラム
AGC studio Exhibition No.14「学校の窓から、見えるもの。」連動セミナー
「最新の学校施設づくりについて」~これからの地域社会と学校のあり方~複合化

2015年10月21日(水)
講演会/セミナー

赤松 そして、建築を進める際、仮設校舎をどうするかということが非常に大きな問題となりました。この狭い中に仮設校舎を建てて、旧校舎から仮設へ引っ越して、旧校舎を取り壊して、新校舎を新築して、仮設校舎から新校舎へ引っ越して、仮設を取り壊す、という行程はものすごい制約が生じることが分かりますよね。そこで、最初は学校の敷地外にある、昔の看護学校の建物などを活用できないかなどさまざまな検討をしたのですが、結果として敷地内に仮設校舎をつくることになりました。そこで、どこにどのような仮設を建てると、工期を含めた計画がどのように影響を受けるかを分析し、それを示すことになりました。

 

当初は建替えて4月の新学期から新しい校舎を使う考えでしたが、新設校ではないため4月に拘る必要はないのでは、と我々から提案し、もっとも移転準備をしやすい夏休み期間を利用して、2学期から新校舎を使うほうが、先生方にとってもいいだろうということになりました。4月の新学期は、先生方の負担が大きいので、それと引越を重ねない方が良いと、スケジュールもそのようになり、配置も東側に施設群を置き、その邪魔にならないよう仮設校舎を建てるマスタープランに決まりました。最終的にこのような配置になっています。

 

 こちらに校舎棟があり小学校の機能がある。また道路を挟んだ場所に体育館と学習館を置き、ブリッジでつなぐ。グラウンドは神社の「諏訪の森」に道路を挟んで隣接させるというものです。また、小学校棟の建物の中に、柴崎図書館と柴崎学童保育所を設けています。この図書館は地域図書館ですが、学校図書館と地域図書館を一体的に使って、司書のいるコーナーで分けられる仕組みになっています。学童保育所は、子どもたちが一度校舎から出て、学童保育所へ行くという形式にしなければならず、複合施設ですが外からのアプローチができるようにしています。この写真が1階です。小学校の1階スペースは主に管理諸室やランチルーム、給食調理室(自校調理)などを配置しております。2階部分が主に教室ゾーンで、道路を挟んだこちらは柴崎学習館になっていますが、この2階は小学校の体育館になっております。3階部分でつながるブリッジで道路を渡り、階段を下りて2階の体育館へ行く仕組みです。この写真はグラウンド側です。こちらは学習館……。
*写真による紹介続く。

 

 我々が小学校を設計する時は、基本的に低層がいいと考えておりますが、ここではさすがに2階に収まり切らなくて3階建てにしました。4階建てにすると、法律の制約が出てきますし、周辺とのバランスも悪化するので、3層に抑え、しかしながらセットバックすることで周囲に圧迫感を与えないよう、そびえ立った印象を与えないよう考慮しています。一方、道路を隔てた学習館・体育館のほうは敷地に目一杯に建てざるを得ないので、このような外観になっていますが、道路と公園に面していますので住宅に対する配慮は校舎棟に比べて減らせます。

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